さて、今回見に行ったのは上川隆也主演の「表裏源内蛙合戦」。
熱烈な上川ファンの同僚がチケット取ってくれたのでけっこう見やすい前目の席。
しかし、彼女は「…遠い…」と一言。
ええええ?
舞台全体も観やすいし、役者さんの表情もちゃんと見えるのに何が不満なの??
彼女にとってよい席とは、上川さんの表情だけでなく、額に浮かんだ汗も見えるかぶりつきの席のこと。
事実、上演中ずっとオペラグラスで上川さんを追ってました(笑)。
ええ、たとえ話が上川氏と違うところで進んでても、です。
舞台の下手の方で立ってる上川氏の方をちゃんと見てました。
さすが、ファンの鏡。
さて、舞台の方はというと、さすが蜷川演出、開演前からいろいろ見せてくれる。
前の「ガラスの仮面」の時は一般の観客の会場入りに役者さんたちを混ぜて舞台へと上げたり、客席に走りこんだりと開演前からびっくりさせてくれた。
今回は舞台の上に衣装がいっぱいかかっているハンガーラックがずらりと並んでいた。
ミラーもあってどうやら役者さんの衣裳部屋のようだ。
あそこで着替えるんかなあと思ってたら開演。
暗転後、ふたたび明るくなったステージには一面の鏡の前にずらりと並んだ裃姿の一座の面々。
鏡に客席のお客さんたちの顔が映ってなんか変な感じ〜。
座長の上川さんのあいさつと主要なメンバーの一言で舞台が始まった。
背景はほとんどなくて鏡の前に提灯が着いたり、ちょっとしたカキワリが出てきたりするぐらいでいたってシンプルな舞台。
その分、役者の力量の見せ所と言わんばかりの長台詞がいっぱい。
それをよどみもせずに演じるから、みなさんすごいわ〜。
勝村政信さんは講談師役のときがあったんだけど、ちょっと私らお客の拍手のタイミングが合わずに話のリズムが狂ってしまった時があって、あわてずにやっと笑って拍手を制して「もっぺんやりますね」とはじめからやり直してた。いや〜、惚れたねえ。
「ガラスの仮面」も音楽劇だったけど、この作品もあちこちで歌のある音楽劇。
皆さん歌がお上手でした。
篠原ともえちゃんがキュートだったわ。
お話の方はネタばれになるんでおいといて。
とにかく、
長かった。
まさか4時間以上あるとは思わなかった。
「井上脚本とはいつも戦いです」と蜷川氏がパンフで語ってたけど、「いや、思い切ってもうちょっと尺を短くしてもよかったんじゃないかな〜」と思ってしまった。
井上ひさし氏の作品はこまつ座の「頭痛肩こり樋口一葉」が初見の私。
でもここまで長くなかったと思うけどなあ。
コメディの部分もあって笑わせてくれたけど、ちょっと…なとこもあって、やっぱし疲れました〜。
いつも2時間ぐらいの舞台を見ているのでよけいにこたえたんだと思うけどね。
仕事がおしてたからいつもは京都に寄り道して帰るのにソッコーとんぼ返りしたのも疲れた原因かも(爆)。
すんません、まだまだ修行が足りません(笑)。
でもほとんど舞台に出ずっぱりの上川さんは、やっぱりすごい役者さんだと思うわ。
一緒に行った彼女のおかげで、5月の新歌舞伎座の「その男」の公演チケットもすでにとってあるし、
上方観劇ツアー、来年もいろいろ行きそうです。